メタ倫理学入門 第3章
道徳的真理は実在しないという主張
実在とは
世界の外側に純粋な事実として ある ということを指す
真理とは
trueまたはfalseのどちらか判断可能なこと
どう判断しているのか?
なんらかの事実に対応していれば それは確かに正しいですね と判断できる
いままでの事実として まあ多分 こうなるのが自然でしょう と判断する
ここまで
道徳的な真理があることを対応説で論じるならば,道徳が実在していなければならないだろう ということになる
道徳的な判断を下す時
道徳的な真理と照合して判断している という立場
別に無関係に判断している という立場
我々は道徳的な真実を照らし合わせて何かを判断しているとされる
が、そもそも道徳的な真実など存在しない
よってあらゆる道徳的な判断は誤っている
道徳が実在すると仮定すると
歴史的に普遍的な常識がなかったのは矛盾する
世界の外側に超然としてあるものから影響を受けるのは それは ないだろ
よって道徳は実在しないだろう
なので道徳的真理もない
錯誤理論が正しかった場合 我々はどうすればいいのか 道徳的判断の名の元に多くの不幸が発生した
そもそもそんなものは存在しないはずなのに
道徳的な判断はすべて捨てしまったほうが良いだろう という考え
反論
無理だろ
良いとは何を基準に判断しているのですか
それって道徳的とはいえないんですか
確かに道徳的判断は全部誤っている が
それはそれとして
道徳というフィクションを自分たちに課し,律するのは別に有用なので活用していきましょうという考え
人々は道徳なるものが本当は存在しないことを既に知っている
その事実を受け入れた上で,フィクションとしての道徳を活用しているんですよ という派
人々は道徳なるものがあると信じている
その考えを改め,道徳はフィクションの産物であることを認め、その上で活用すべきという派
反論
有益ってなんだよ
その判断もまた道徳的ですよね
いうほど有益か?という問題
間違っていたとしても 別に そのままでもうまく回っているし いいだろ という考え
反論
軽すぎるだろ